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水唱餞歌



光のひかり

冷たい石

暖かな水が眠る場所

最果てへ旅立った人達の場所






苦手なことは、減ったけれど、
苦手なままのことも、ある。

表情は難しい。
今、いつもの仏頂面だろうか。
それとも、わらえてる?

暖かい日射し。
風はつめたい。

「ととさま、俺は大丈夫かな。」

貴方の望む幸せを、送れているだろうか。

「かかさま、俺は覚えてるよ。」

真っ白い腕の、確かな温もり。

父の肌と、母の骨と、どちらも暖かさは変わらなかった。
それは、体温や血の違いなんかじゃない。
この頃やっと、そう思える。


花瓶の花は、少し少な目にしておこう。

空が青い。


「ふたりとおんなじ暖かさの人が、来てくれるよ。」

昔のように、父の真似をした言葉じゃない。
言葉を怖がって、クッションを置いた言葉でもない。
今の俺の、俺のままの言葉を伝えられる人。


そして、父と、母と、同じくらいの暖かい気持ちを、伝えてくれる人。


「今、一番、会わせたい人なんだ。待ってて。」


風が凪ぐ。
日の光が暖かく包んでくれた。
by kaze-kara | 2009-02-22 03:34 | 黒ニ鳴ル噺
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  PBW「シルバーレイン」     雀宮棘の日常と思考。