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水唱餞歌



言の葉

勇気を出して…

勇気、勇む気、
それは、なんだろう。
本来は希望の意味を持つ言葉でさえ、信じられなくなる。





正義を振りかざす人に、本当の正義はいない。
そもそも、正義の定義が統一されていないのだから、
正義とは最初から、どこにも無いのかも知れない。

正義の味方っていわれる、あんぱんまんや仮面らいだーだって、
よく考えれば理不尽なことばかり。
一歩意味を違えれば、ただの弱いものイジメだったり、自己満足で終わる。

そんな頼りなく不確かなものなら、俺はいらない。

俺は、俺の信じる道を、信じるだけ。
そこには間違いが正しいよりも多く、希望は絶望の数より少ない。
けれど、確かに、光はあるんだ。


…ねえ、何を望んでいるのか、知らない。
悪という一文字で、だから倒すんだと、そんな単純明快に終わらせるのも、嫌だ。
笑わないで。
たとえ何を望んでいようと、それがどんなに悲しく、吐き気のしそうなことだろうと、
俺は理解したいんだよ。

そこまで明確な意思を持ってして、貴方達は一体何がしたいの?
何を思って、それをしようとしているの?
知りたいんだ。
だから、

笑わないで。
正義を求めるのなら、否定しないで拒否しないで。
否定も拒否も、嫌悪も拒絶も、全てなくして、全て受け入れることこそが、
それこそが、俺の信じる…


…だけど、絶対は無い。
そういう否定をする。矛盾が必ず此処にある。

だけどどんな悪い人でさえどんな殺戮を繰り返してきた人でさえ
俺は理解したい。信じたい。
コロスくらいならコロサレたい、よ。
本当は。




(でも、思うんだ。
こういう考え方は、いけないんじゃないか?
もっと、怒りと憎しみを持って戦場に立たないと、失礼なんじゃないか?
俺は、もっと、もっと…生きることを、生きる意味を、生きる価値を、知らないといけないんじゃ、ないか…?)

by kaze-kara | 2008-02-05 19:27 | 透明色の混沌
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  PBW「シルバーレイン」     雀宮棘の日常と思考。

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