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水唱餞歌



とぃんくるとぃんくる めろでぃ



(音楽は鼓動で、色々な温度をくれるけれど)

(音は空気のなかの、小さな小さな、原子のひとつひとつだとおもうんだ)


(音はひかるんだよ。すばらしいうつくしさで)





幸せな気持ちを振り掛けてくれる





例えば、この庭に咲き乱れる花々が全て、光を発するものだとしたら、

例えば、この生きている植物が、光で意思の疎通をしてきたとしたら、


俺の発する音に合わせて、光って返してくれるんだろう。



例えば、夜空の星とお話できたとしたら、

例えば、遠くの離れた人の気持ちが伝わってきたら、


音といっしょに、光って教えてくれるんだろう。




なんて、夢見がちな想像を、ほんとうにそうだったら素敵だなと考えて、

…いいや、ほんとうは、俺の目には見えないだけで、そうなのかも知れない。と、考えて。


どんなに陽の届かないばしょも、どんなに暗い夜も、

どんなに血に塗れた人も、どんなに絶望に捕らわれた人も、

世界は、光っているのかもしれない。

音を発するたびに、その空気の振動は、ほんの少し、世界を輝かせているのかもしれない。


だから音は心地よくて、

だから音楽は素晴らしくて、


合わない音は不安になって、

だから必死に旋律を合わせようと、努力して、

時には、合わせることに疲れて光を見ることを忘れてしまうけれど、


少しだけ、顔を上げれば、光あふれる世界があることを、思い出すんだ。




(音は命があるから、伝わるんだよ)


(だからひかるんだよ。だから、しあわせなんだよ)






………せかいはきれいだと、おもっていたいんだよ。
すばらしくうつくしいから、なきたいくらいふあんになるんだ。

by kaze-kara | 2008-04-22 21:51 | 透明色の混沌
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  PBW「シルバーレイン」     雀宮棘の日常と思考。

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